訪問年月日:1992年
個人的に訪問。敦煌から飛行機で西安へ入り、タクシーを一日チャーターして訪れた。
草堂寺は、陝西省西安市郊外の縣、終南山を臨む位地に在る。
後秦の姚興が弘始三年(401)に『妙法蓮華経』などを翻訳した鳩摩羅什を迎えて訳経処として建てた逍遙園の跡と伝えられる。北魏の孝文帝は逍遙園跡に太和二一年(492)に9三層の塔を建てた。北魏末、羅什訳場の旧長安大寺が城内に復建され本の名が草堂寺であったという。後、四寺に分かれたが、そのうち城外の一宇が故趾、すなわち逍遙園とされ、唐初まで棲禅寺といわれた。年次はさだかではないが、華厳宗の圭峰宗密がここに住したという。宗密寂後50年して昭宗の勅によって旧羅什訳場として草堂寺が重修され、宋代建立の舎利塔には権邦彦の銘文がある。
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